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 当初、《天使》は人類共通の敵とは思われてはいなかった。  これは某国の生物兵器に違いないと決めつけて、人と人との戦争が勃発した地域もあった。しかし、各国の情報網をまとめるにつれて《天使》が人類共通の敵ということがわかった。そして、各国は各々の軍隊をまとめ、人類史上見たこともない規模の軍隊を作り上げた。  開戦から4年後。依然として人間側は劣勢であった。  それは人間が弱かっただけではない。実際、各地で天使を破った部隊もいるし、科学技術、戦術なども人間側のほうが進んでいた。  ならば何が原因なのだろうか。  やはり、戦力差、それも個体性能による戦力差、つまり、《天使》は1体1体が異様なまでに強かったのだ。  そんな中、日本で新たな兵器が誕生した。  その名も人型汎用兵器ライト・アーマ(Light・Armor)。  その通称LAの投入による、人類の最後の意地ともいえる反撃の狼煙が上がったのであった。
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