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優子のほうで、そんな会話がされているころ、翔のほうでは…席もあらかた埋まり、雄二が、教卓で話をしようとしたときにドアが開いた。
『すいません。ちょっと遅れちゃいました♪』と言って入ろうとする生徒がいた。その時、俺と雄二はこう言った
『早く座れ‼このウジ虫野郎』と言ってやった。
『雄二、それに翔第一声がそれってひどいよね⁉』と言ってくるやつの名前は、吉井明久という一言で言うなら、バカだ。
『ちょっと⁉僕=バカはやめてよ‼』
『ちっ』と舌打ちする翔だったが、話がすすないのでそれ以上は言わなかった。
『で、雄二何やってんの?』
『先生が遅れてるらしいから、代わりに教壇に上がってみた』
『先生の代わりって雄二が?なんで?』と明久が聞いてくるから、雄二の代わりに答えた。
『雄二が、一応このFクラスの最高成績者なんだ。わかったか?明久』
『え?それじゃあ…』
『あぁ俺がFクラス代表だ』
『これでこのクラス全員が俺の兵隊だな❗』と雄二が言っているが、明久のほうを見ると…
『こいつ…雄二をどうにかしたら、クラスを動かせるとか思ってやがる。あいかわらずだな。』と翔がおもっていると。
『えーとちょっととおしてもらえますかね?』先生が言ってるので、俺たちは席に着いた
『では、HRを始めます。えーおはようございます。二年F組担任の……福原慎です。よろしくお願いします』
チョークの用意すらされてないのかとクラスの全員が思った。
『まずは設備の確認をします』
『卓袱台、座布団、えー…不備があれば、申し出てください。』
『必要なものがあれば極力自分で調達するようにしてください。』
『やっぱり、Aクラスとは雲泥の差だな』と翔は思った
『せんせー俺の座布団綿がほとんど入ってないです。』
『あーはい我慢してください』
『先生、俺の卓袱台の脚が折れてます。』
『木工ボンドが支給されますので、自分で直してください』
『センセ、窓が割れてて風が寒いんですけど…』
『わかりました。ビニール袋とセロハンテープの至急を申請しておきましょう。』
ここって本当に教室?と明久やクラスのやつらは思った。
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