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「魔王が暇つぶしに私の所に来ることがあるのよ。魔王は暇つぶしに来てるだけで全力じゃないからね私でも応戦できるのよ。でもね、これでも私は世界最強の魔術師と呼ばれているのよ。それなのに全力で戦って漸く魔王の暇つぶしになる程度っていうのが魔王がムカつく理由よ。絶対あいつを倒してやるわ」
「何かヴァイオレットさんの周りから黒いオーラが漂ってるよ~」
「まぁ、これからもっと仲間を集めたり、暗黒城に着くまでに鍛えれば何とかなるわよ。それで、私は一緒に旅をしてもいいのかしら?」
「ええ、もちろんです!」
こ、怖いよ~。断れるわけないじゃん。うう、でも、魔王の暇つぶしの相手としてでも戦える人が仲間になってくれたんだ、これで少しは何とかなるかも!
「まぁ、サン一人じゃ町に着く前に死んじゃいそうだからいいわよ。力もすごくて、見た目も良いわね。これで完璧なパーティーメンバー完成へ一歩近づいたわ。ふふふ」
「?」
「気にしないで下さい」
私は後半から何かぶつぶつ一人で呟き始めたエリカに首をかしげていたヴァイオレットさんに気にしないように肩に手を置いて首を横に振ったのでした。
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