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天の声(ライカさんは苦労人ですね。あれ?ライカさんは魔族だから苦労魔族になるんですかね?)
「そんなもんどうでもいいだろうが。さて、俺も一仕事するか」
天の声(そう言って魔王様は呪文を唱え始めました)
「この世界、全ての国王と戦闘者に我が意思を伝えよ」
天の声(魔王の詠唱に合わせて黒い光が集まりかなり広い部屋が全て埋まるほどの黒い光の蝶となり、窓から飛び立って行った。魔王様は黒魔法の初級魔法である『ダークバタフライ』を発動したのだった。あ、ちなみに戦闘者とは魔術師を始めとした戦う能力がある者のことをまとめた呼び方ですよ。それで、魔王様はどんな意思をダークバタフライに込めたんですか?)
「ああ、『俺を討伐しようとサンとエリカという二人の少女が暗黒城に向かってるから手助けしたい奴は手助けすればいい』ってだけだ」
天の声(え、そんなことしていいんですか?)
「いいんだよ。だいたい、あの二人だけじゃ一生かかっても俺と同等に戦えるようにはならないだろう。はぁ、さすがに量が多かったな少し腹が減った。飯でも食うか」
天の声(え、あの魔王様?あれほどのダークバタフライを作ったのにお腹が空いただけなんですか?疲れないんですか?)
「あ?あれぐらいで疲れるわけ無いだろ。ぞれじゃ、俺はもう飯を食いに行くからな~」
天の声(ああ、ヴァイオレットさんあなたの予想より魔王様の魔力は膨大なようです)
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