標的は黄泉

6/11
前へ
/192ページ
次へ
「そうは行きません。」 ティアナはクロスミラージュをダガーの形にして神楽の攻撃を防ぐ。 だが神楽の太刀筋は前よりはるかに重いものであった。 「軽いね。ティアの防御なんて。」 神楽はそのままクロスミラージュを弾く。 「スバル、援護して。」 ティアナはそう言って神楽と距離をおく。 「砲撃でも打つのかな?今の私には砲撃なんて無意味だよ。」 神楽はそう言って黄泉のいる方向へ走りだす。 「神楽さん…覚悟してください。」 スバルが進路の遮るように立つ。 「スバルちゃん私にかなうと思ってるの?今の私は君たちの知っている私とは違うよ。」 神楽はそう言ってスバルの懐に入る。 「何時までも守ってもらうわけにはいかないんですよ。」 スバルは神楽の太刀筋をバリアで弾く。 「へえ~スバルちゃんなかなかやるね。その感じだと黄泉に教わったのかな。」 と見透かしたように神楽は言う。 「スバルそのまま持ちこたえて。スターライトブレイカー準備してるから」 ティアナはスバルに指示をしてスバルは神楽の立ちをことごとく防いでゆく。 「ふぅ。スバルちゃんにはちょっと手こずる相手だな。さてネガ、モードカオスで。仕留めるよ。」 神楽はそう言ってネガを黒く染める。 「スバルそれに気をつけろ。エリオたちみたいになるぞ。」 紀之は叫んだ。 「叫ぶ暇があるなら私を倒しなよ。」 刹那はその隙に紀之の懐に入り紀之の左肩を撃ちぬいた。 「くぅっ」 紀之は左肩を抑え刹那との距離を測る。 「そろそろお前との勝負には飽き飽きしてきた。」 刹那はそう言って銃をしまい紀之をめがけ走ってくる。
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加