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ほろ酔い気分だった那波も一気に酔いが覚め、
「あーっ、私の大切な帽子が。」って大きな声を
あげガーデンテラスのバルコニーにつかまって
困惑した表情になっていた。
「ちょっと、ひと潜りしてくるネ。」
その様子をカウンターから見ていたボブはエプロン
を外し、マスターの剣に断って帽子をとりにバルコニーに駆け出した。
バシャーンッ
衝動的だったのだろう。
深は無我夢中で海を泳ぎ流されていく白い麦わら帽子を手にとった。
「あぁぁ。」
那波はそんな彼の行動を見て驚きそして少し涙ぐんで喜んでいた。
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