序章 彼女はいつも海を見つめていた。

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「おい、シン、何ぼーっとしてんの。今夜の準備 進んでいるか。」 少し甲高い声がカウンターの奥から聞こえてくる。 「あっ、すみません、マスター。買って来たウォッカ は戸棚に入れておきましたから。」 あわてて深はその甲高い声の主マスター高波剣(通称:ケンさん)に返事をする。 「おう、サンキュー。今夜はPay Dayだから パーティの後に飲みに来るローカルのお客さんが多いから忙しいぞ。」 Pay DayというのはGovernment PayDayといって政府の管轄の仕事をしている人達の給料日でBIG PayDayともいわれる。 そして、物静かなカフェ「NEVER MIND」 も夜になるとがらっと様変わりする。
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