序章 彼女はいつも海を見つめていた。

4/11
前へ
/48ページ
次へ
 星空や海を眺めながら少し大きめの音量の音楽を楽しみつつウイスキーやカクテルが楽しめるBARとして営業するのだ。 どちらかといえば夜の「NEVER MIND(ネバーマインド)」の方がローカルの人達やツーリスト(旅行者)の人達にとって有名になっている。 那波も気分がいいと一杯だけテキーラサンライズや ピニャコラーダといったカクテルを飲むことがある。 そう、彼女は何かを忘れたいために飲むのかもしれない。 「今日はBARの時間になってもいてくれるかなぁ。」 透き通るような白いワンピースと白いかわいらしい つばの広い帽子をかぶっている彼女をつい深はみつめてしまう。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加