赤外線

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またあの夢を見た。 あれは実際の記憶。 学校のある「学園駅」からモノレールで二駅のところにある「大平山(おおひらやま)」の図書館横にある公園の桜の木の下。 俺が三歳の時に父親が図書館に行っている時に遊んでいたらあの子が来た。 名前も知らないが、今にして思えばあれが初恋。 桜が5cm/秒で落ちていく中、幼いながらに人を初めて好きになった。 自分より知識があって、天真爛漫、太陽のような笑顔。無邪気に笑い、走り回る姿に見惚れていた。
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