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ナナセだ……!!?
わたしを知ってる人なのかな?
振り返るなり美古都にその声の主は懐かしそうに、本屋の中から小走りに走って来た。
「やっぱり七瀬だ!七瀬美古都!
俺、春海だよ!西尾春海(ニシオハルミ)」
…ハルミ?
「ひょっとしてがり勉春海か!」
わたしの頭の中に思い描く彼は
小さくて眼鏡をかけていた
「なんだよそれ~!」
懐古の表情で笑う彼は
背もわたしより全然高くなってしまって、爽やかな黒髪に笑顔の素敵な青少年に成長してしまって居た。
その時、彼の後ろから
女の子達が睨む姿を黙視したわたしは、早急に立ち去る事にした。
「わたし、野上さんってひとが経営してる店にやっかいになることになったから今後とも宜しくね~」
去るわたしに春海は何か言いかけたが、そのままわたしは野上さんの店模索を優先させた。
モテる男と関わるとろくでも無いと相場は決まっているのだから!
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