ロマンチスト

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「おい、お前さっきから馬鹿にしてるよな?」 しまったぁぁぁあああ! 油に火を注いでどうすんだよ俺!! うわぁ…こええよ、こいつ…目がマジじゃん…やべぇ、リアルに冷や汗出てきたよ。ビビってちびりそう…。 「そうそうそう!君は名前なんて言うの!?俺の話より君の話が聞きたいな~」 「お、俺?俺は…」 ひぃぃ~危なかった~。 こいつが単純で良かったわ~。なんとか気持ち良くさせて、この場を切り抜けてやんよ!! 「溝之口マサキ。 高津区出身。武蔵溝の口から来た」 名前と駅が一緒だ。 まあ、んなこたぁどうでもいいんだが、なんとか会話を続けさせなきゃ。 「なんて呼べばいい?」 「別になんでもいいよ。中学時代はマサキか、ノクチって呼ばれてたけど」 「偶然だな~。マサキ君と俺の名前似てるよね」 「お前、マルじゃん」 残念ながら俺はペドロ・マルチネスではなく、まさるという親が適当につけてくれた名前があるんだよ。 大って書いてまさるって…もう少し捻ってくれてもいいんじゃないかな?
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