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「おい、マル」
もう僕は諦めましたよ。
どうしても乗り越えられない壁があったら、無理にジタバタすることもない。
もうマルで行ってやるよ。
「なに」
「暇だな」
「そうだね」
「なにかやらかしたいな」
何言ってんだ、こいつ。
「何言ってんだ、こいつ」
その後マサキ君の魂こもった熱い左ストレートをミゾにもらいましたよ。ええ、彼の熱い魂が僕にも伝わってきました。ちなみに彼は左利きなんですね、はい。
それと引き換えに僕は立ち上がれないほどの激痛をいただきました。
マサキ君はタバコに火をつけると、立ち上がり、うずくまってる僕を見て、鼻で笑いやがりました。
「ガラスでも割るか」
………はぁ?
いや、なんで?意味わかんねえ。
「い、い、いきなり…どどうしたんだよよ…」
ちなみに僕は彼からもらったパンチがまだ効いてます。おかしいな、腹が痛くて上手く日本語が話せないよ。
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