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「いやー、なんか無性にイライラしねえ?だからストレス解消に」
こいつマジで歩く反抗期だな。なんでも物に八つ当たりするんじゃねえよ。ただの痛い子じゃねえか。
さすがにもうこんな痛い子相手できない。我慢の限界だ。
「勝手に一人でやれ。俺は知らん」
「お前もやるんだよ」
「確かにこの流れだと俺もやらなきゃいけない雰囲気だよな。だが断る」
「じゃあお前の体を再起不能にするしかないな」
「やらせてくださーい!僕にガラスを割らせてくださーい!」
情けなくなんかない。
誰だって自分より強い奴にあんな風に脅されたら、ああなるんだよ。
自分のプライド?
ああ、そんなものあってもメシなんか食えんぞ。そんな下らないプライドあってもいらねーぞ。無くても生きていける。
そんなこんなで僕は金魚のフンかのこどく、マサキ君のあとをついていきました。
マサキ君が連れてきてくれたのは体育倉庫の隣にポツリと寂しく建っているなんかちっさい施設。
いったい彼は何をするのだろうかね。
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