ロマンチスト

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マサキ君はその施設に入っていこうとする。 気になったから聞いてみた。 「ここ、何の部屋?」 「俺の秘密基地」 いや秘密って、全然秘密じゃないですやん。 彼はそのまま秘密基地に入っていく。時間にしたら一分ほどだろうか、彼は出てきた。 ………おい、ちょっと待て。 「その両手にあるのは…?」 「見りゃ分かるだろ。釘バットと野球の硬球だろう」 こ、こいつぅぅぅ!! もう色んな意味で反則だろ!いったい何十年前の不良漫画なんだよ! 「手出して」 「ん?ハイ」 彼は僕の手に大事なものを渡してくれました。釘バットと硬球を二球ほど。 「わぁーい♪やったぁー♪って喜べるかぁああ!!」 「よし準備完了だな。行くぞ」 おいおい、待てよこやつ。 今の僕のノリツッコミ無視しましたよね?なんかもっと大事なことあるような気がしますが、僕にはそっちの方が許せないんですよ。 「おい、人がノリツッコミしてんのに無視してんじゃねえよ」 「あぁ?」 「もうどんどんシカトぶっこんで下さい」 人にスルーされる方がそれだけスルー耐性と自分の経験に繋がるんだぜ?いい勉強になったな!
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