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「いやいやさすがに車にボールを投げるのは元野球選手としてね…ちょっと…車新車っぽいし…」
うわ~…マサキ君黙って俺を睨みつけてるよ…こわっ…今にも人一人くらい殺ってもおかしくないくらいの睨みっぷりだよ…。
「チッ…」
舌打ちしやがった…。
俺なんか悪いことした?したならちゃんと話してよ!話してくれないとお互い何も分からないままだよ!
だなんて言える空気でも無いんで僕は恐る恐るマサキ君を見るしかなかったとです。
「それじゃ…あの車ならどうだ」
そう言ってマサキ君が指を指したのは、軽の車。車はあまり詳しくないが、CMなどでよく見る水色のラパン。女の子に人気の車だ。
確かあれは俺の担任の上村(24歳・独身)の愛車だ。上村は人の良さそうな顔をしていて、生徒から弄られ対象に当たる先生だ。
いやさすがの上村でも自分の愛車にレーザービームなんか喰らって、ヘラヘラ笑って許してくれるはずない。
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