誰もオレらの性春は殺せやしねえんだよ

YOU GET TO BURNING

「はぁ～…」

ため息なんかついちゃいけないが、つきたくもなるわ。

マサキなんかのことでなんで頭を悩まされなきゃいけないんだよ。それよりももっと面倒なことがある。

俺とマサキが問題行動を起こしたことにより、俺も学校の人間から不良のレッテルを張られてしまった。

これはめんどい。超超超めんどい。クラス中の女子は白い目で俺を見やがるし、男子の奴らも気軽に声をかけなくなってきた。なんなんだよ、いったい。

「全く、小杉氏も大変でござるな」

「うっせえ、キモヲタ」

一番頭を悩ませてるのはこのキモヲタ野郎が積極的に俺に話しかけるようになってきたこと。超めんどくさい。

このキモヲタは新城秋葉。
同じクラスの痛いヲタク野郎。席が近いことから俺に何かと話しかけてくるキモヲタ。アニメやゲームの話ばかりしてくるが、正直つまんないから聞く気がしない。

いいか？アニメやゲームはお前らだけが楽しむためのものじゃねえんだよ。それを相手に伝えてこそ、真のヲタクだろうが。話すだけで満足してるような自己満ヲタクなうちは真のヲタクとは俺は認めん。