ロマンチスト

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「チッース」 三河屋のサブちゃんみたいな適当な声をあげて、ドアが開かれた。 いやもうなんだよ。 俺早速目の前の壁にぶち当たり、自分の軽はずみな行動に後悔した。 部室から出てきたのは、茶髪に金のメッシュが混ざった肩ぐらいまでの長い髪。前髪長すぎて左目が隠れちまってる。まさにゲゲゲの鬼太郎みたいな髪型。 身長は俺より5cmばかり高い。ちなみに俺の身長は172cm。 スラッとした細い体付きだが、タンクトップを身に纏っているためか、腕はけっこう固そうな細マッチョな体。 しかも口にはタバコをくわえてやがる。せっかくの美肌で凛とした顔つきをしてるのに、その見た目のせいかイケメン面が台無しだ。 つかここ学校だぞ。 お前明らかにおかしいだろ。いつからここの学校はこんなフリーダムになってやがるんだよ。 まあ心の中では文句は言えるが、それを直接行動に出来るほど、俺は対ヤンキースキルが出来てないわけで内心ビビりまくってる。いやリアルに怖い。
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