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聖牙「飲めるではないか」
飲み干した相手を横目で見て感心した様に言う。
対する水無月は、グラスを置き視線を下にずらし俯いて黙りをしだした。
特に気にする事もなく、空になった自分のグラスにまた注ぎ飲み続けていた聖牙。
水無月「………せ…いが…さん?」
色めいた様な声で聖牙に声を掛ける水無月。聖牙は手を止め水無月の方に顔を向けた。
……と、同時に水無月は聖牙の唇を自らの唇でふさいだ。
その行動に特に驚きもせずに、聖牙は水無月の胸ぐらを掴むと水無月を床に押し倒した。
水無月「…いッ!」
聖牙「水無月も随分と大胆になったモノだな…」
水無月の上に覆い被さる様な体制になった聖牙を肩で息をしながら、トロンとした目で見る水無月。
そんな相手の変わり様に気付いた聖牙は、意味ありげな黒い笑みをした。
聖牙「成る程な……水無月にとって酒は媚薬よりもその効果が出るらしいな、どうだ気分は?」
頬から首筋をツツッと指先でなぞりあげると、ビクリとする。
水無月「んッ…//」
聖牙「感度も増すのか?
………もっと酒を増やしたらどうなるんだろうな…」
独り言の様に呟くと、ワインボトルを手に取り一口二口、口に含むとそのまま水無月に口移しで飲ませる。
水無月は口内に入ってくるワインをコクコクと飲むと、舌を自分から相手に絡める。
それを受け入れる様に聖牙は更に深く激しい口付けにしていく。
水無月「んッ………ふ、ぁ…」
もっと、と強請る水無月は聖牙の背中に手を回し抱き付くような形になる。それに応える様に更に更にと言う感じでしていく。
暫くして聖牙は唇を離す。
二人の間に糸が引く。
聖牙「面白い…なぁ、水無月?」
水無月「……ッ…聖牙さん//」
聖牙「少々遊んでやるかな…」
水無月「あっ//!」
ズキンと痛む首筋。
聖牙は血が少量出る程度に水無月の首筋を噛むと、舌で傷口を広げる様に責めていく。
痛みにも快楽にも近い刺激に水無月は酔いしれる。
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