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水無月「……………ん…」
眩しい位の朝日が差し込む。
水無月は瞼を開けると、大きなベットの上に居た。勿論その持ち主は聖牙である。
ほんのり布団から香る薔薇の香りに、水無月は青ざめる。
水無月「え、あっ……え、え!?
うううう嘘だ嘘ですよね、これは夢ですよね夢じゃないと駄目ですよねええこれは夢!私はきっとまだ悪夢の中にい」
聖牙「起きたか死にぞこない」
水無月「……Σ!!!
学長さん、ちゃんと服着て下さい服!」
入って来たのは下着姿の聖牙。
髪はまだ濡れており、どうやら風呂上がりのご様子……水無月は更に嫌な予感が頭を過る。
水無月「………あ、あの学長さん?
私何もしてないですよね…!」
聖牙「どうやら貴様は何も覚えていないらしいな、それも酒のせいか?
それか、信じられんと思うなら首の跡はどう説明する?」
バッと首筋をおさえる。
そこには赤い跡と、小さな傷がありまだ少し痛む。
水無月「……ですが、私はお酒を飲み干したトコまでしか覚えていませんしッ//!」
聖牙「昨夜の水無月は中々遊び甲斐があったぞ、女みたいに喘いで…そうだな、女を抱いている様だったな」
水無月「わ、わわっ私帰ります失礼しましたっ!!!!」
飛び起きて、凄いスピードで出ていった水無月。
聖牙「と、言うのは冗談だが…
まぁ我は困らぬし良とするか」
そう、首を責めている最中に水無月はそのまま意識をなくしていたのだ。
聖牙もそこまでやるつもりはなく、仕方なく自分の寝室に水無月を運び(力持ちw)寝かせただけだったのだ。
つまり、キスだけ。
───
その後も聖牙は勘違いしたままの水無月を暫くはこの事でからかうのでした。
水無月が真実を知るのは暫く先のお話。
……でも、真実を知っても水無月は驚き赤面をしたのは言う迄もない(笑)
END.
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