第一印象

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第一印象

遂に、オバチャン達が待ち望んでいた日がやって来たのだ。 普段ノーメイクで来る!社内のお局様:河原井さんも、今日わ真っ赤な口紅💄に紫のアイシャドー。極めつけはオレンジのチーク。バッチリ濃厚メイク。 だが化粧すりゃ良いってもんぢゃない…今朝鏡見たのか?旦那は何か言わなかったのか?似合わない! 有希には志茂田カゲキにしか見えない。 オバチャン達は「若手」に敏感。それだけで、女心が揺らぐなんてある意味尊敬します。 まだか!まだかとオバチャン達が騒ぎ出す。 すると、ようやく店長が朝礼の時間になり売り場にやって来た。店長の後ろには噂の若手社員の姿が。 店長「おはよう!遅くなってすまん。今日からうちの店に配属となった彼を紹介する」 そのまま有希の視線が彼を捕らえた。 左藤「皆さんおはようございます。今日からこちらで御世話になる左藤です」 淡々とした挨拶。声はちょっと訛りがある。それよりも目が細いせいか目付きが悪い。容姿は全く有希の理想には遠すぎた…。 あれ?何期を待してたんだろう?
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