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彼は、色白で黒髪(社内規則で染めるのは禁止されてるから当然だろう。)ただ、度肝抜いたのは反り込み入ったリーゼント風ヘアスタイルをビシッと固めて決めていた事だ。
しかも、金のネックレスを制服のYシャツ〓ボタンを2つ程開けてキラキラ✨とちらつかせてる。
目付きが鋭い印象のせいか?ヤンキーオーラが仄かに出ていたのだ。
隣で早くもオバチャン達がまたもや騒ぎ出したでは無いか…。
「ねぇ~歳はいくつ?💕」「どの辺に住んでるの?💕」「前の店舗ではどこ担当してたの?💕」
待ちに待った噂の彼との初対面!様々な質問が投げ掛けられた。
あんたらは、インタビュー記者かょ💧と思わせる程、質問をしては、あ~でも無い こ~でも無い騒ぎすぎだ…。
オバチャン達の中にも「期待外れ」ってものがあったのか、
「うちの息子の方が若く見える」
「反り込みは、接客業に相応しく無い」だのと!
彼にハッキリ聞こえるように罵倒する人もいた。
彼の顔色を何気に伺ってみた。
彼は、右眉をピクピクと動かし眉間にしわ寄せ「俺、歳上は好きぢゃないから。母親だけで間に合ってます。アハハハ」と言い切ったのだ。
オイオイ…。まずいのでは無いかい?初日にこのオバチャン達を敵に廻したら、この先針のむしろとなりコキ使われるぞ。
店長「まぁ~そうゆう事だから(苦笑い)今日も1日宜しく頼むよ」と店長が空気を呼んだのかそそくさと朝礼を終了させたのだ。
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