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三田村君の話を始めるとお姉ちゃんの顔つきが変わった。
「うん、聞いたわ。三田村君って詩穂の隣の席の子だったよね?」
「うん、そう」
あたしはお姉ちゃんに三田村君についての話をし、そして見ていたサイトを指さした。
「でね、お姉ちゃん。このサイトの三田村君の書き込みどう思う? 彼が行方不明になった原因と関係がありそうじゃない?」
お姉ちゃんは無言でサイトの書き込みを見ている。
……。
「……真・ドッペル…人形……?」
そう口にしたお姉ちゃんの顔色が一気に青ざめていく。
「ドッペル人形だって!? 霧島さっ……いや、弥栄。それは本当なのか?」
五木さんも尋常じゃないくらい驚いていた。
やっぱり会社でお姉ちゃんが心霊体験をしたって話は本当なんだね。
あたしは改めて実感した。
そして思った。
――ドッペル人形は実在すると。
まだ呪いは終わっていなかったんだ……。
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