何も変わらない筈だった日常。

8/17
前へ
/51ページ
次へ
「エステル様っ、お待たせしました………って!」 またこの人は~っ!! みるみる内にリリアの顔が真っ赤になっていく、エステルは紅茶を片手に新聞ならぬエr(ry)本を見ているのだ。 「ああ、リリア。 作り直してもらえたか、すまんな。」 紅茶を受け皿に置き、読んでいた朝から自重しろ!な本をテーブルの隅に置いて作り直しされたスクランブルエッグを待つ。 「はい、スクランブルエッグお持ちしましたっ。」 リリアはサッと皿を置いて離れる。 その様子をみて、国王は楽しそうに笑みを浮かべていた。 “……というか貴男の娘なのだから笑ってないで注意して下さい!”と、心の中でツッコミを入れるリリア。 その言葉を口にできたらどれだけ楽だろう……と溜息をついた。
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加