何も変わらない筈だった日常。

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「お前、敵なのか!」 「そう…なるのだろうな。」 表情こそ変えないものの明らかに喜んでいるエステルを見て、クラウスは溜息をついた。 悪魔は好戦的ときくし……この女とは一戦交えることになるかもしれない。 クラウスが槍を構えるよりも先に、エステルが大鎌を構えていた。 ………やっぱり好戦的だ。 「あんまり女子供とは戦いたくないんだが……。」 「何、気にすることはない。 私を女と思わなければいいだけのこと。」 全く引く様子のないエステルに、渋々槍を構えるクラウス。 リリアは隅によって今にも始まりそうな戦いを震えながら見つめていた。
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