何も変わらない筈だった日常。

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構えられたら槍を見て、エステルはそれをジッと見つめている。 そう…クラウスの槍は普通の槍ではなく、炎が槍の形となり出来上がったもの。 「おい貴様、なんだそれは。」 「これが剣に見えるか?」 「……そうか!リリア、こいつはマジシャンだっ。」 どこをどうしたらそんな発想が出てくるんだ?とクラウスとその仲間達は思い、リリアも違うと言わんばかりに首を横に振っている。 「あのな、これは炎で作り上げた槍であってだな…魔力の純度を上げることにより………って、うぉっ!?」 あまりにもエステルを不憫に思ったクラウスが、武器についての説明を始めた所で、彼女の大鎌がその槍に向かって振り下ろされ、ガキィィンッ!と武器のぶつかり合う音が響いた。
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