何も変わらない筈だった日常。

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「まあ、なんでもいい。 丁度この退屈な日常に刺激を求めていたのだ。」 そう言って舌なめずりをするエステルを見たクラウスは、ゾクリと背筋に悪寒が走るのを感じていた。 自分で言うのもなんだが、俺は女癖悪い。 これまで様々なタイプの女と付き合ったわけだが……この悪魔の女は今までにないタイプだ。 ものすごーく、危ない香りがする……。 「あーもう…ヤメだヤメ! アンタみたいな女、俺は相手出来ない。」 「む…、何故だ? これからだという時に。」 ……全く自覚がないのか!? それじゃあ、きっと自分のスタイルとか自覚ないのだろうな……理性を保つのが大変だろ、漢なら! 「……なんだ、つまらんな。 捕まえてしまえ。」 「はっ!」 騒ぎを聞きつけ駆けつけた城の兵士に、クラウス達を捕まえさせてエステルは部屋に戻っていった。
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