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捕まったクラウスは、そのまま国王の元へ連れて行かれた。
「貴様、何処から来た?」
「言わなければならないのか?」
「いや、別に。」
なら聞くなよ!と、グルスベルに心の中で叫びつつ、冷静に対応する。
どっしりと構えるクラウスを気に入ったのか、グルスベルが直々に将軍にならないかと誘いを入れた。
「……どうだ、貴様の部下を助ける代わりに我が城に留まるというのは。」
「……まあ、客将位なら……。」
「そうか!よし、決まりだ。」
グルスベルは王座に戻ると、クラウスを牢屋に入れておけと指示を出した。
「おいっ、客将に対しての扱いかこれ!?」
「今日はそこで我慢しろ。
部屋の用意が整っていない。」
ズルズルと両脇を固められ引きずられながら、クラウスは大きな溜息をついた。
「……はぁ、何なんだよ一体…。」
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