18人が本棚に入れています
本棚に追加
「おお、流石父上。
あの男を殺さず仲間に引き入れたか…。」
伝令から知らせを受ければ、エステルは立ち上がりリリアを呼んだ。
「な、何かご用ですか?」
嫌な予感がしつつも、主人の呼びつけには応えなければならない。
リリアは恐る恐る部屋に入れば、待ち構えていたエステルに肩を掴まれた。
「お前はこれに着替えろ。いいな?」
「――……え?」
渡されたのは、綺麗なピンク色のドレス。
何故このような物を着せられるのかわからないが、着ろと言われたからには着るしかない…。
部屋の隅で着替えを済まし、その姿をエステルに見せれば、「よし、人形のように可愛くなった」と言われながら手を引かれて何処かに連れて行かれる…――
最初のコメントを投稿しよう!