第2章

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「そ、そう!」 私は他に上手い嘘も見つけられず仕方なく梧羽くんの嘘に乗る。 「へ~。いいなあ…。」 「じゃあプリン3つ買ってくれば良かったね」 机には南奈が買って来たであろうプリンが2つ。 「あ、私は別に…「じゃあ半分ずつにしよっか」 梧羽くんはにっこり笑う。 「はい」 梧羽くんは口を開けてプリンを待っている。 「…」 私は無言で梧羽くんの口にプリンをほうり込む。 「んまーい!」 まあ可愛らしい笑顔だこと。 もう半分やけになって梧羽くんの嘘に乗っかる私。 「あっと…、私お邪魔?何か買って来ようか?」 「邪魔じゃないけど…もうすぐ食材なくなっちゃうから適当にお願い」 もう3日外に出てないからね。 南奈が来てくれて助かった…。 南奈が買い物に出掛けると梧羽くんは私から少し離れる。 その距離に少し寂しさを覚えた。
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