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「そっか・・・じゃぁ、3日も私がいないの気づかなかったんだ。」
「ごめん。でも、聞いたら心配になっちゃって。」
そんな言い訳いらない・・・。来てくれない方が良かった。
「それで・・・おばさんから聞いた。さりが・・・死んじゃう事。」
「え・・・?」
私が死ぬ?でも、お母さんはそんなこと・・・。そっか、死ねるんだ。
「あ、・・言っちゃマズかった?ごめん。聞いて・・・なかったんだ。」
「うん、でも教えてくれてありがとう。聞けて良かった。あとどれくらいなの?」
死ねる・・・どんなに望んだことだろうか。
「あの日」以来、生きることが苦じゃなかったことがない。
「半年・・・。」
半年・・・8月か。
「じゃぁもう・・・秋を見れないんだ・・・私。」
「さり・・・。」
それから沈黙が続き、圭汰は「また来る」と言って帰っていった。
正直、来て欲しくはなかった。でも・・・来てくれて、嬉しかった。
また・・・来てくれる。私のために。そう考えるだけで嬉しかった。
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