転生、しますか?

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少女の話を聞いた裕は、 裕「・・・やっぱり、ここは死後の世界って事は俺は死んだのか。」 驚く事はなく、あくまで冷静な様子で少女の言葉を受け入れた。 少女「はい、・・・これを見てください。」 そう言って少女は、いつの間に手に持っていたのか、手には新聞が握られていた。裕は新聞を受け取り、新聞を読んだ。そこには、 『親子の命を救った18歳の英雄』 と言う見出しと共に、自身の写真が載っていた。 裕「・・・成る程な。にしても『英雄』か。・・・益々『東條』っぽい死に方だったな。」 裕は微妙な顔をしながら、新聞の記事を読む。 裕「・・・この新聞があるって事は、俺が死んだのは事実って事か。」 新聞を読み終えた裕は、新聞を折り畳み、自身の死を受け入れた。 少女「・・・驚かないんですね。今まで様々な人間の方がここに来ましたが、ここに来た方は皆、死んだ事を受け入れませんでした。なのに、なぜあなたは自分の死を簡単に受け入れる事が出来るんですか?」 少女は簡単に自身の死を受け入れた裕に、疑問を抱き、裕に尋ねる。 裕「何でって言われてもなぁ・・・」
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