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裕「どういたしまして。・・・姉さん、今日は先に学校に行くよ。」
恋「?・・・何かあるの?」
裕「あぁ、今日は朝早くから生徒会の会議があるんだよ。」
恋「そう。・・・裕、いってらっしゃい。」
裕が訳を話すと、恋を納得したからなのか、頷いていた。そして、笑顔で裕に手を振る。
裕「いってきます。」
そう言って裕は、通学カバンを手に持ち、リビングから出て行く。
・・・これが、この姉弟の最後の会話である事を、二人はまだ知らない。
~玄関前~
通学カバンを手に持った裕は、通学のために玄関に向かう。しかし、その玄関には、
アルトリア「ニャァァン」
玄関の真ん中に、アルトリアがお座りの状態で、主人である裕を待ち構えていた。
裕「アルトリア、毎朝毎朝、俺が学校に行く時はここに居るな。・・・ほら、お前の好きな煮干しだぞ。」
裕はどこからか、煮干しを出し、アルトリアの顔に煮干しを近付ける。すると、
アルトリア「ニャア!!」
パシッ
アルトリアは前脚を器用に使い、煮干しを掴む。そして、煮干しを手に入れたアルトリアは煮干しを食べる。
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