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裕「・・・お前の朝食も、姉さんが用意してる筈だから、ちゃんとお前も食べるんだぞ。」
裕は煮干しを食べているアルトリアの頭を撫でながら話し掛ける。
アルトリア「ニャン♪」
アルトリアは嬉しそうな声で鳴く。
裕「じゃあ、アルトリア。俺は学校に行くから。」
そう言って裕は靴を履き、玄関の扉を開ける。それを見ていたアルトリアは、
アルトリア「ニャァァン♪」
まるで『いってらっしゃい』と言っているかの様に鳴いた。
裕「・・・いってきます。」
アルトリアの鳴き声を聞いた裕はアルトリアに顔を向け、笑顔でアルトリアに手を振る。そして、
ギィィィ、ガチャン
扉は閉まり、裕は学校に向かった。
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裕「学校まであと少しだな。・・・あっ、赤信号だ。ん?あれは・・・・・・」
現在、裕は通学路を使い学校に向かっているのだが、赤信号になっていたので、止まっていた。青信号になるのを待っている裕は、横を見た。
そこには、若い男性と子どもの、仲の良さそうな親子が居た。
裕「・・・家族、か。(そういや昔、あんな風に父さん達と仲良く、一緒に買い物とかに行ってたな。)」
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