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小さな村の少し大きな家の中で青年と老人が向かい合って話していた
「爺さん、悪かったないろいろ任せて」
「いいんじゃよワシもお主にはいろいろ助けて貰ったしな」
二人の付き合いは結構長い
「ところでお前の孫娘は?」
「ふぉ?キサラなら相変わらずの人間好きでな」
「ふーん、隠居好きの竜王の孫とは思えんなヘイロン」
二人共楽しそうに笑う
ヘイロン「そういうお主もあの時は珍しく民じゃなくて自分の意見を優先したな?魔王ギル」
ギル「止せよ、現魔王はミミだ」
ギルは少し肩を縮めながら遠慮がちに言った
ヘイロン「あの子もまだまだ若いからなー」
ヘイロンは自分の目の前の空間から書類の束を出した
ギル「何々・・・んー完璧過ぎて逆に堅苦しく不満が出ているだろうな」
ヘイロン「ほほ、それだけでそこまで見抜けるお主はまだまだ現役じゃな」
ギルが見ていたのは魔界の税率、開拓、輸出、輸入、総収入、総支出、などなどの書類の束だった
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