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だが、結局自分でも何を言っているかがちんぷんかんぷんになって考えるのをやめた。
「とりあえず次からは自分で起きるように努力すっか....。」
「わかりました。ですけど私は努力しないほうが嬉しいです....。」と姫歌はクスクスと笑い始める。
だがその言葉もまともに頭に入らない。
俺は立ち上がって深呼吸をする。いつもしている事だが冬は1番目が覚めやすい。
寝不足や疲労のボケッとした頭を容赦無くたたき起こしてくれた。
そして目の前にいる『柊谷 姫歌<ヒイラギ ヒメカ>』を改めて確認すると(勉強)机の上に置いてある時計を見ると時刻は午前6時すぎだった。
「お兄様?」ふと姫歌の声が聞こえた。
「あ、悪い、またボーッとしていた。」
「別に構いませんよ?時にはボーッとしたくなるときもありますから」と笑みを浮かべてさりげなく慰めてくれた。
「それじゃ着替えるからドアの外で待っててくれるか?」姫歌は、はい。と頷いてドアをゆっくり閉めた。
さて、着替えてさっさと朝飯を食べに行くとするか....。
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