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両親が死んで早5年。
月日がたつのがとても早い。
親父は魔術師だった。
だけど魔術師というには優しすぎて普通の親父だった。
聖杯戦争に参加するまでは....。
そう。
全ては5年前。
俺が13歳、中学1年生から2年へ進級する少し前。
あの戦争が無ければ両親を亡くす事は無かったって思う。
だがもうなくなったものは帰ってこない。
だから両親が護ってくれたこの家と命を大事にして生きていこうと思って暮らしている。
「ご馳走様でした。瑠流姉。今日も飯美味かったよ、ありがとう」手を会わせて朝食を終わらせれば俺はいつも朝ご飯をつくってくれている瑠流姉----琴峰瑠流華に礼を言った。
「いいってば、幸都とは幼なじみみたいなもんだし、気にしないで?んじゃ学校行ってきまっ!あ、お弁当はそこに置いてるから!」と瑠流姉は慌てて玄関を駆け出した。
言っていた通り、瑠流姉はれっきとした専門学生。
魔術師の一人でもある。琴峰家の当主の娘である。
当主の玄三おっちゃんは家業(高級レストラン)が忙しいため魔術師は拒絶したらしい、故に記憶もないのだが。
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