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奥の個室で僕の嗚咽だけが響いた。
誰にも見つからなくて助かったと思う。
いや、見つけてほしかったのか?
慰めてほしかったのだろうか?
だれに……?
僕は林先生以外の誰に、何を求めるというんだろう。
気付けば2時間が過ぎていた。
わかったのは、
二時間ぐらいおお泣きしても涙は枯れないってこと。
泣いたって、どんなに泣いたって、この想いはスッキリしないだろうってこと。
それでもまたあふれた。
「……っ…」
袖がぐしゃぐしゃになるまで、また泣いた。
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