第一章 珈琲と兎

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中は外観通りのモダンな造りだった。 入り口からみて左側に店の奥に続くカウンターが、 そしてカウンターの向かいには丸いテーブルと装飾が施された椅子が三組ずつ置かれていた。 だが、店内には誰もいなかった 間違えちまったのだろうか。 「すいませーん、どなたかいらっしゃいませんか?」 店の奥に呼びかけてもなんの反応も無い。 ふむ、何か知らんがだれもいないらしい じゃ、なんで煙がでてたんだ?とか、店を閉めとけよ。 とは思わない。 本当だよ!? 何?その目? 俺は店を出ようと振り返った。すると、 バタッ 何か降ってきた。 それは、 兎の被りものをした人間だった。
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