緋色の街

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私は、いつも通り白い林檎のマークのついたノートパソコンを開いた。 ――ピロリン♪ 機械的な規則正しい音が誰もいない私の部屋に響いた。それは、アラームでもなくて画面の右端に水色の線で縁取られた吹き出しが出てきていた。そこには新着メール 一件の文字があり、一目でそれが電子メールからのお知らせだとわかった。 高校二年生である私には、現代っ子にも関わらずメールアドレスを持っていない。だから私は、驚いたのだ。 「なん……で?」 私は、混乱しながらも辺りを疑い深く見渡す。 そして私は、好奇心だけでそれをクリックした。 そこには、こう印された純血の用に真っ赤な背景のメールがあった。 ――――――――――― 件名:初めまして。 ――――――――――― はじめまして。 魔莉亜様。 ただいま私たち「緋色」っと言うゲームブランドでは、リアルアクションゲームの参加者を探しております。 そこで貴方様のような両親と暮らしていられない学生を探しているのです。 そこで勝手ながら、貴方様を強制エントリーさせていただきました。 Name: 魔莉亜 Boy or Girl: Girl 🆔 mraShisakuhin25 登録内容は、以上です。 では、明日。緋色の広がる街に午後 6時 36分までにお越しください。 担当 月夜のクロネコ―――――――――――
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