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コンコン
「空ー、メシ行こうぜー」
「………」
空の部屋のドアをノックして呼びかけてみるが中々反応がない。
「おーい、空?」
もう一度呼びかけるが無反応。寝てるのか?
「空寝てんのかな?」
「…おい、ドア開いてんぞ」
何気なく伸ばした龍介の手がドアノブを回すとドアが開いた。
…おかしい。
俺は空に寮のカギはきっちり閉めるように言ってある。理由は襲われるから。
確かに同室者に襲われる心配はなくなったが同室者がいないってことは裏をかくと部屋の中では助けてくれる人がいないってことになる。
そうゆうことを知って実際に襲いにきたアホ共が何人もいた。まぁ、俺が全て排除させてもらったがな。
だから空は部屋のカギを開けっ放しにすることはない。
「洸太、中から言い争いをする声が聞こえてこねぇか?」
耳を済ませると確かに聞こえた。2人の言い争う声が。
バンッ
俺は慌ててドアを開けて中へ入る。
おかしいだろ!
空は1人なのに2人の声が聞こえてくるなんて!!
しかも!
言い争ってるって!?
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