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寮に帰ってきた俺は早速ソファに飛び込み窮屈な制服の首元を緩める。龍介はキッチンに向かった様だ。
ウチの寮はかなり広くて各部屋ごとにトイレ、風呂、自炊する為のキッチンがついている。
勿論各自に1つ部屋が割り当てられリビングっぽいものまである。
なんてゆうの?
おおまかに言えば玄関入ってリビングがあってその奥に各自の部屋がある感じ?
寮の説明はこれくらいにして今日は本当に
「つーかーれーたー!」
今日は周りの騒がしさがスゴかった。
俺にとってはどーでもいい食堂での出来事は他の生徒達を騒がせるには十分な理由だった様で昼休みが終わってから教室はかなりのうるささだった。
ギャーギャーと騒ぐ生徒達の声はかなり頭に響いた。実際まだ耳がガンガンしている。
それだけでもだいぶ参ってたのに
「香月先生め……」
「あぁ、お前今日数学の時間めちゃめちゃあてらててたな」
キッチンに行っていた龍介がカップを2つ持って俺の近くへ座る。
「ホラ」
「あっ、ありがとー」
龍介はカップの1つを俺に渡した。中身はコーヒー。ただ龍介のはブラックだったけどブラックが苦手な俺はカフェオレだったけど。
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