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『おはよう』
「…うん」
何を言われても大抵「うん」か「ああ」の俺に、近寄ってくる奴はいない。
だから、恋人はおろか友人なんて出来たこともなかった。
…それなのに
『健太くん?』
「……」
『ねぇ~え?』
―――うぜぇ。
高橋春奈、(周りからは高さんとか言われてた)だけは
あの曇天の
入学式の朝からずっと話しかけてくる。
特に気にしたことは無いが。
つか気にするも何も無いんだけどさ。
俺がこうして話しを無視してから早くも3ヶ月が経ってしまっていることになど、
気づいてもいないようだし。
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