三遍回って煙草にしょ…        はめんどいから一遍で

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-居酒屋 すず- ここは塩屋町にある居酒屋。 夜になると活気も出て来るが、生憎今は昼間。 店の中には仕込みをする女主人が一人いた。 凛とした美しい顔立ちは年齢を感じさせない。 ガラッ 客はまだ来ないはずの時間だ。 女が開いた戸の方を見ると、編笠マントが立っていた。 「お客さん、今はまだ準備中よ? 夜になってからまた来てちょうだいな」 女がそう言うと編笠マントが口を開いた。 「ここに京次郎と言う男がいると聞いて来たのだが…」 「なんだ、京次郎目当てか。 今お使いに行ってんだ。もうすぐ帰って来るよ。 それまでこっちで待っときな。そろそろ外は寒いだろう?」 女はカウンター席を一瞥すると店の奥へ消えてしまった。 ここに座っとけという事だろう。 編笠マントは大人しくその席に腰掛けた。
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