*其の壱*

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・ 「おはよう紫燕」 「‥ぅん早う‥だれ?」 「新しく入った小間使いだよ」 「ふーん見習いじゃなくて?」 「そう小間使いだって顔立ちが良いのに勿体無いだろ?」 「‥‥客取らせて病むと面倒だから良いんじゃないの」 確かにな 「あっそうだ紫燕お前に付くらしいぞ」 「何で?自分の事は自分で出来るから使いは要らないって言ってのに」 「上は泡良くば客取らせる気じゃねえの?近くで仕事覚えさせとけば何とでもなんだろ」 「はあ?意味わかんねえ」 「本音と建て前だよ」 ふーん 「でも客取りは無理なんじゃね?」 「何で?また勘か?」 「勘つうか目玉だな」 真っ直ぐ過ぎる 恐えくらい ・
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