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「「「ジャンケン…ぽん!!」」」
…負けた
グーは俺一人なんだから
今週は掃除当番だったから
今日はゴミ捨てをしなくてはいけない
先生が「量が多いから後一人ね」
と言っている
別にコレぐらい一人でも何ともないのに
また皆はスゴい顔してジャンケンを始める
…絶対行きたくないんだな
外は寒いから当たり前か
どうやら決まったらしい
『フフあぁ負けちゃった』
笑ってる?喜んでいるのか?
ふっと顔を見ると
あぁ彼女か
『じゃあ行こ』
「…あぁ……っ」
びっくりした
彼女が空いてる方の手で
俺の空いてる方の手を引っ張ったからだ
危うくコケるとこだった
クラスメイトからは
「いいな」とか「うわらましぞ~」とか
「二人とも可愛い」や
「萌だね!イヤ…むしろ百合?」
など言ってる
後半ワケ分からないが
『ねぇ』
「!……ぅん?」
またびっくりした
靴履いてる時に急に話しかけられたから
『あのさ…なんで[昨日と変わったこと]だけ空白なの?なんで書かないの?』
…ん
あぁ日誌のことか
理由かぁそんなの
「書くことが…無いから」
それ以外に何もない
『あると思うよ?』
いや…どうせ
「昨日も今日も…同じ…」
『そうなんだ!私はね昨日と今日は違うと思うよ?だって毎日が非日常だから』
またびっくりした
彼女には驚かされてばかりだ
『同じ日なんて二度ない…明日が来る限り毎日は非日常だと思うんだ!』
俺と真逆の人に出会えた
嬉しい
「俺は…明日が来る限り毎日は…日常だと思う」
今日は嬉しい
この嬉しさを持って
さぁ明日という名の日常に行こうか
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