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功はあたふたし始める
少女は「ごめんなさい」と
言って功を安心させる
少女「嬉しくて…つい…」
「嬉しくて」…
この言葉に疑問を抱いた
功「君は人間が嫌いなの?」
少女「嫌いじゃない!
寧ろ好き!」
驚くくらい声を張り上げて
少女は言う
功「じゃあ、君は村へ何しに
来ているんだ?」
少女「……私は、人間が好き…
だけど私は河童なの…
妖怪だから…」
あぁ、そうか…
この子が悪い訳じゃない…
全ては俺達(人間)が悪いんだ…
妖怪だから…
なんてだけで恐怖して
被害妄想を膨らませて…
この子は
何もしていないただ単に
仲良くしたいだけなんだ
功「ごめんよ…」
功は少女の手を強く握る
少女「え…?」
功「俺が謝ってどう…って
訳じゃないけど…」
功はそこで言葉を止めて
少女の頭を優しく撫でる
少女は気持ち良さそうに
目を瞑り笑う
可愛い……
功はそう思った瞬間…
今までに無い感情を覚えた
あぁ、そうか…
妖 怪 に 恋 を し た
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