保子という女

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「…お前さぁ…暑くてどうしようもないからアイス買ってきてって言ってたよな?」 「うんっ!」 …何なんだその満面の笑みは 「じゃあ何でお茶飲むの?」 「だってぇ!今は寒くなってきたんだもぉん♪」 …だから何でそんなに満面の笑みなんですか? 俺と話をしている間も保子はアイスクリームを頬張っていた。 右手に持ったヘラをマシンのようにリズミカルに動かしながら、体内にアイスクリームを詰め込んでいた。 …………………… お茶が沸いた。 湯呑みを持って戻ってきた保子は、 お茶を一口飲んで、 アイスを詰め込んで、 またお茶を飲んで、 アイスを詰め込んで、、、 ズズズ…パクパクパク、 ズズズ…パクパクパク、 ズズズ…パクパクパク、、、 …この女は一体何がしたいんだ?
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