1023人が本棚に入れています
本棚に追加
保子は身長百六十八センチ、体重おそらく百キロ超…完璧な肥満体だ。
食べることが趣味で特技で生き甲斐のどうしようもない女、それが保子だ。
春は暖かくなってくるから食欲が増すよね。
夏バテしないようにたくさん食べなきゃね。
食欲の秋だもん。
寒い冬はたくさん食べて栄養つけなきゃ。
こんな風に、食べることを正当化しながら、年がら年中食べている。
保子と一緒に歩いていると周囲の視線が気になって仕方ない。
擦れ違う人がみんな保子を見る。
通り過ぎた後で振り返って笑う人までいる。
でもまぁ、それも仕方ない。
保子は本当にデブだから。
……………………
俺は今日こそはこの女にガツンと言ってやろうと思っている。
今まで幾度となく言う決意をして言えずじまいだったが、今日こそは本当に言わなくてはならない。
それがこの女の為なのだ。
最初のコメントを投稿しよう!