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優斗「父さんも母さんも...ったく。」
そこそこ人の多い電車内で優斗は1人そうつぶやいた。
~まもなく桜代駅です~
優斗「ここか。ん?ぴったり待ち合わせ時間だな。あれ、アイツは?」
「あれれ~?12秒遅いんじゃない?ゆ・う・と・君!!」
後ろから優斗の小学校からの友達の高木敦也が携帯電話の時計をみながら言った。
優斗「殴るぞ?」
高木「悪い悪い!冗談。」
優斗「はぁ~、最近リア充だの何だのって、恋愛ってうっとうしいよな。」
高木「おいおい、あまりに彼女がいないせいでついには彼女なんていりませんよ発言か~?」
優斗「お前も彼女いないだろ。」
高木「.....。俺は諦めんぞ!!なんせあの矢崎真緒が同じ桜代高校に入学するらしいからな!!真緒ちゃんのハートを...」
高木はニヤニヤして立ち止まった。
高木「ちょいちょい...置いてくな。」
優斗「無理無理。有名人だぞ?しかも噂だと今日の入学式はモデルの仕事で出席しないらしいよ?」
高木「なんだと?ま、同じ学校ってだけでも嬉しいからいいや!」
優斗「単純だな。」
高木「ひでー。優斗はどうすんだよ~、ホントは彼女欲しいだろ?」
優斗「.....。俺は彼女なんていらないの。だって高校で付き合ってもなんもならないし。」
高木「あいかわらずお冷たいお方!だから彼女できないのだーははー!」
優斗「いつもだけど今日は一段とうるさいな。」
高木「“人生は何事も明るくポジティブに!”良く言うだろ?」
優斗「はいはい、明るくね。」高木「まぁ、女の子に関しては気軽に俺に聞け!」
優斗「あいあい、多分聞かないけどな。」
高木「ちぇ、つまんないヤツだな~。」
優斗「悪かったな!あ..早く学校いこうぜ。」
高木「だな。」
何気ない会話をしながら2人は学校に行った。
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