眠った君

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近くを通りかかった 人が救急車を呼んでくれて 今しげは手術室にいる、 さっきまで、一緒に笑って 飯食ってたのに… 突然すぎて、 俺は呆然としていた でも溢れた 涙は止まらなかった、 俺が、俺が…しげを あとから、メンバー、しげの家族も駆け付けてきた… 「慶ちゃんっしげは!? しげはどうなったの!?」 「………」 「おいっ小山!黙っとっても 仕方あらへんやろ! しげはどうなったんや!?」 「………俺が悪いんだ、 俺が酒飲みすぎたりしたから… しげは俺をかばって、 鉄骨の下敷きに……」 そう俺が、俺が悪い。 「……小山、 しげに感謝しろよ?… でも、しげのことだからさ、 絶対また俺らにいじられて、 キレて、笑って… そういういつもの しげで戻ってくるよ… きっと、」 「……そうだね、山下くんの 言う通りだよ、 しげなら、大丈夫。」 …みんな、ごめん。 でも俺のこと責めたり する人は誰もいなかった、 みんな… ありがとう。 ♯
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